世界の人口が70億人以上となった今、一人一つもないわけで、PCはもちろん、 ネットに接続したテレビやスマートフォンにも1つずつ割り振られることを考 えると、どう考えても足らないですよね…ネットワーク技術者は 1990年代より危機感を持っていて、根本的な解決策とし て作ったのが、アドレスが 128 ビットになって桁違いにアドレス空間が広がっ たIPv6 です。2128 は十進数で39桁の数なので、当分は枯渇す ることはないです。
というか、地球が滅亡するまで足りるかも…ちなみにとはいえ、実は根本的な問題があって、それは IPv4 と IPv6 は互換性が ない ということです。なので、なかなか全面移行に踏み切れない(とり あえず今の状況で困っていない)人・組織が多数です…とはいえ、中長期的に は移行は必然なので、最低限のところをおさえておきましょう。340282366920938463463374607431768211456
… 頑張って読む と、340澗2823溝6692穣0938秭4634垓6337京4607兆4317億6821万1456
です
10010110000010011111111001010001のように32個並ぶわけですが(10 進数だと 2517213194) 普通は8ビットずつ区 切って、
10010110 00001001 11111110 01010001とし、さらに各々を(なぜか16進数ではなく) 10進数に直して
150.9.254.81のように書くのが普通です。つまり、10進数で 0〜255までの数の、4つ 組 でIP アドレスというものが成り立っていてるというわけです。
0010 0000 0000 0001 .... 0000 0000 0001(途中省略)のように128個並ぶわけですが、普通は 16進数 で、さらに16ビット = 16進数4桁ずつ切り分けて ":" (colon) を区切りにして、
2001:380:abcd:0:0:0:face:1のように書きます。ここで、 0の連続は(途中の1ヶ所に限り)省略できる ことになっているので、
2001:380:abcd::face:1のように書くのが普通です。
現行の DNS では、IPv4 が A レコードで登録されているのに対し て、IPv6 は AAAA レコードというものでホストのアドレスが登録 されることになっています(以下参照)
$ nslookup -q=AAAA google.com Server: 127.0.0.53 Address: 127.0.0.53#53 Non-authoritative answer: Name: google.com Address: 2404:6800:400a:813::200eですので、DNS に関していえば、互換性を保ちながら管理することはさほど問 題がないと考えられます。
いずれにしても、IPv4 と共存するために 4to6, 6to4 などの変換技術を用いて 相互乗り入れしないといけない時期がしばらく続くと思われます。しかし、長 期的には枯渇した IPv4 は使われなくなり IPv6 に本格的に移行する時がきっ と必ずくると思われますので、準備がそろそろ必要かもしれません。