ちなみに IEEE 802.3 は単なる(OSIでいうところの)物理層の規定だけではな く、実際にはデータリンク層に対応するところの規定も含まれています(後述)。
ちなみに Ethernet は元々の規格としては上にもあるよう同軸ケーブルだった ので半二重(ある一瞬には、あるコンピュータからあるコンピュータに一方向 で通信していて、他の通信は出来ないというか、待たされている)なのですが、 ツイストペアの場合には上りと下りで別の線を使えるので、全二重通信が可能 です。
パラレルは計算機の内部ではもちろんバスケーブル等として使われていますが、 広域通信ではあまり使われないです。と言うのは、パラレルということは線を 何本か束ねてあるわけですが、その場合、その線の束を引き回すが大変だから です。取り回しの便利さと、技術の進歩でシリアルでも十分速度を上げられる ようになったことから、最近ではプリンタも USB=Universal Serial Bus, つま りシリアルでつなぐことが多いですし、HDD にしてもSerial ATA というシリア ル接続の規格が出来ています。
例えば、ドレミのドが0で、ミが1、という感じで、ドドミミドドで 001100 として音の高低でビット列(=情報)を伝える、というイメージです。いずれ にしても音は鳴っていることに注意してください。ベースバンドの場合は素デー タが無い(音が鳴っていない?)瞬間があります。ちなみに Ethernet (IEEE 802.3)の場合は ベースバンド の マンチェスタ符号化 です。これはビットを 電圧の高低 では なくちなみにここで言ってる「ブロードバンド」とは、最近ちまたでよくいわれて いる光ケーブルなどでの広帯域通信線をさす「ブロードバンド」とは同じ 言葉ですが別の意味 です。
 ̄↓_ _↑ ̄ ̄↓_ ̄↓_  ̄↓_  ̄↓_  ̄↓_ _↑ ̄という感じで電気信号(パルス)が流れているわけです。 ちなみに 10Base-2/5 では振幅電圧は 2V (平均レベルは 1V) となっています。 なぜ単に 0 を -1V, 1 を 1V に割り当てず、このようにエッジの上下にする かというと、出来るだけ直流成分を少くして電気特性のばらつきの影響を少く する(高周波の性質を利用して平均のインピーダンスを下げる)ということな のですが、詳細は略します。
物理的な接続と、論理的な接続が違う場合があるので注意してください。例えば スイッチングハブにつないだ複数のPCによる Ethernet のネットワークは、物 理的(見た目)にはスター型ですが、論理的(プロトコル的?)にはバス型です。 (以下参照)
なぜ分割するか、ということですが、大きなデータをそのまま送るというのは、
その他、2層目では以下のようなことをサポートしています。
octet とは 8 ビットのことです。コンピュータのハードウェアで言う byte とほ ぼ同じ意味ですが、何故か(歴史的事情で?)通信やさんはオクテットという言 葉を好んで使います。
★CSMA/CD との違いは
これも類似例として、複数の人が伝言を出し合う状況を考えてみます。ここで、この 参加者全員は輪になって、つねに伝言板を次から次へ渡していくものとします。 そして、
という処理をします。この方式は原理的に 衝突がおこらない ので、 確実に誰かから誰かへの伝言を(時間はかかるかもしれないが)手渡すことが 可能となります。
ちなみにToken Ring で IP を通すことも(階層が違うので)勿論可能です、が、 最近はほとんど見ないです。というのは、Token Ring は説明の通りスピードが出ないし、 ネットワーク技術の進展により 802.3 の延長でも十分信頼性は確保できるから です。ちなみに最新の 10Gb イーサでは、スイッチ(後述)を使った全二重(前述) 通信が基本で、原理的に衝突がおこらないので CSMA/CD のプロトコル自体が廃 止になっているようです(手元に環境がないので未確認)