お仕事論
これから長い人生、
おばあちゃんの遺産100憶あります、とか、年末ジャンボ10億当たりまし
た、とかでない限り(?)ほとんどの人は、
働かないと生きていけないでしょう。その前に、まずは入口として大学4年の
時には就職活動があるわけですが、それらひっくりめて、私論を少々…
この文書は、元々は「インターンシップ」受講生のために書いたものを加筆修
正したものです。
仕事について
仕事の種類
- アルバイト…お小遣いのため?(「時間」を売る)
- 派遣社員、契約社員
- 従業員(正社員…新卒採用/中途)
- 経営者(自営等も含む)
- 専門職、特殊技能職
どれを目指しますか?
サラリーマン経験からの「仕事」論
- 専門 技術と、総合的な 対応力
- 「時間」を売る だけじゃ先がない…
- ノーベル賞級の技術じゃないかぎり一人では仕事ができ ない…
- つまり(人脈を含めた)コミュニケーション能力 は重要なスキ
ルの1つ=良くも悪くも「名刺で仕事する」ことが必要なときはある
- 特に、これからのAI時代(?)、コンピュータには出来ない
コミュニケーション力 や
読解力(文脈を読む) は非常に大事になってくる
プロ論【世の中そんなに甘くない】
- スキル があれば対価はついてくる
- スキルは 一朝一夕 では身につかない
- つまりスキルは 高い意識と努力の継続(向上心) がな
いと身につかないです
- 特に、技能スキルは 頭で考えているうちは駄目 で、
体が瞬時に反応 するようになってやっと使える
でも、楽しく幸せに生きたい、ですよね?さて、どうすれば?
- 生活の糧 と 自己実現 の両天秤(いかに折合いを
つけるかが大事)
- 人生に運・不運というのはあるかもしれませんが、それが全てではない、
というか、経験上、常日頃 向上心 を持っていないと運もめぐって
こない、というか、運がめぐってきていても、それを 取り逃がす
ような気がしています。
- 言葉をかえると 目標は捨ててはいけない というか、諦め
たらそこで負け という感じでしょうか?そのために、ある程度
の辛抱(辛さに耐える) ことも必要です。
ただし、心身の不調がある場合は別です。リアル・ブラック
企業は続けて働く価値はないでしょう。ただ、その線引きは時代とか個人
によって差がありますよね…
-
また、最初つまらないと思っていたことも、段々面白くなってくることもある
(?詳細は次週)ので、繰返しになりますが、常日頃何にたいしても 向
上心 を持って取り組むのは大事だと思っています。
資格をとれば幸せか
実は、個人的には資格どうこうというのはあまり好きではないのですが、
実際問題としていろいろな場面で資格を取ることを推奨されてると思いま
す。それについて少し考えてみます。
特に計算機業界は進歩が速く、10年前の常識は今の非常識です。就職した後
でも、常に切磋琢磨=勉強を続けないと、エンジニアとして生きていけないで
す。そういう文脈の中で、資格を
の、それぞれの観点から整理して考えてみます。
能力向上の観点から
計算機関係では資格がないと出来ない仕事はない です。
経営情報学部に関連する分野でも、たとえば会計に関するものとして、税理士、
公認会計士などは資格がないと仕事ができないものがあります(いわゆる業務
独占資格)。最高峰は医師&弁護士でしょうか…
なので、自分で勉強すれば何でも出来るのですが、資格取得のための勉強は、
効率的に能力を向上 する手段の1つだと考えます。なぜかというと、
いろんな(公的/私的)機関がそれぞれの分野で身につけるべき知識を網羅的
かつ体系的に整理して、それを試験に出しているわけなので、その
試験対策が即ち効率的な勉強 になる、というわけです。
また、単なる技術的スキルアップだけではなく、特に上位の資格に関して
言えば読解力(問題文の深い読み込み)、コミュニケーショ
ン力(作問者との対話)等のスキルも向上すると思います。
資格取得という定量的かつ明確な目標は、自分自身の能力向上のために活用で
きるでしょう。
アピール性の観点から
資格というのは、取得時点での能力を客観的に示しています。特に就職活動に
おいては自分の能力を数分の面接で十分アピールできるかどうかは難しいもの
ですが、資格を持っているとそれだけで「合格した」という
能力をしめせます。さらに、企業によっては資格手当などの実益もあり
ます。
また、特に学生にとっては、その技術力の保証というだけでなく、
「資格取得のための勉強(努力)を、地道に着実に継続・達
成する」力があることを証明することに大きな意義があると思っていま
す。
ここ数年、みなさんの先輩たちをいろいろ見るにつけ、この
「『努力できる』という能力」 の重要性を日増しに感じていま
す。
ある一つのことに集中して努力できるかどうかの物差しとして、前田
は最近「10時間理論」 =ぶっ続けでなくてもいいので、合計
で1日10時間、(勉強に限らず)何か同じことが出来るかどうかがプロ
になれるかどうかの 必要条件(十分ではないことに注意)、と
いうのを提唱(?)しています。出来ますか?
精神面の観点から
資格を取得すると、そのこと自体で心が豊かになるのではと思います。と
もかく、合格というのはうれしいものですし、達成感もあるで
しょう。さらに、また次頑張ろうというモチベーションの向上も期待でき
ます。また、自分でもやれば出来るという 自信 になりますし、
自分の技術力が認められたという充実感 もあるでしょう。
おわりに
たかが資格、されど資格です。自分がいま何が出来て、何を出来るようになり
たいかを良く考えて、適切な目標設定とその達成のために、資格取得の勉強を
うまくいかしてください。
ちなみに目標設定は、自分の今の実力の ほんの少し上 に設定するの
が良いでしょう。あまり上だと失敗する可能性が高くなるし、かといって、易
しいものばかりだと達成感はともかく、他の人と差別化(?)できないし成長
も少ないです。
おまけ:今、注目してる資格
(いわゆるSEさんを含む)プログラマ就職したければ
基本情報技術者試験 は必須だと思います。インフラエンジニアとかにな
りたいなら
情報セキュリティ
マネジメント試験 は、これから社会で必要とされるセキュリティ関連知識
を押さえるのに適切な感じで、お勧めです。
これまでも、情報処理安全確保支援士試験(元々は情報セキュリティスペシャ
リスト)というのはあったのですが、これはかなりレベルが高くて実務経
験の無い人には合格は厳しいと思います。一方、前者(セキュリティマネジメ
ント)はエンジニアではなく一般的なユーザが知っておくところをまとめてい
るようなので、プログラマ志望じゃなくても広い意味でコンピュータを使って
仕事をする人には重要だと思います。
あと、AIのジェネラリストの認定資格としては
G検定 というのがあるので、これから有望かもしれま
せん。
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